上田紀行著『人間らしさ』
「人間らしく生きる」とはどういうことか、つねづね考えながら日々を送っています。先日の新聞読書欄で『人間らしさ』という本が紹介されていたので、さっそく書店で購入し読みはじめました。
著者の上田紀行さんは文化人類学者で東京工業大学教授をつとめられている方です。あるとき、上田ゼミに参加している慶應義塾大学看護医療学部の女子学生に「東工大生についてどう思うか」と質問したら、「人間のことを話しているのだけれど、人間がロボットであっても全く変わらないような言い方で語る人たち…」とみごとに言いあてられたそうです。上田さんも東工大生は頭の良い秀才タイプだが、何で