2学期の幕開け ~ 真っ白な未来へ
今日から2学期が始まりました。久しぶりに校舎に生徒の声が戻り、学校が再び動き出したことを嬉しく思います。
さて、今年は戦後80年という節目の年です。この夏には、戦争をテーマにしたさまざまな特別番組が放映され、私自身もあらためて平和の尊さについて考える機会となりました。戦争の記憶を風化させず、次の世代へと語り継いでいくことは、現代を生きる私たちの責任です。そして、過去を知り、学ぶことは、より良い未来を築くための第一歩でもあります。
そんな中、先月は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の3部作が放映されていました。私はこれまでに何度も観た作品ですが、今回もついまた見入ってしまいました。舞台は1985年——今から40年も前の映画ですが、2025年の今見ても、その完成度の高さに驚かされます。
特に印象的だったのは、完結編(PART3)の最後のシーンです。主人公マーティとジェニファーに向かって、博士がこう語りかけます。
「君たちの未来は、まだ真っ白なものだ。だれの未来もな。未来は君たち自身が作るんだ」
だれにとっても、未来は真っ白なキャンバス。そこにどんな絵を描くかは、自分自身の選択と行動にかかっています。だからこそ、私たちは過去から学び、未来に責任を持たなければなりません。
戦争の悲劇を繰り返さないために、平和を守るために、そして一人ひとりが充実した人生を歩むために——私たちは「どんな未来を描くのか」を真剣に考えなければなりません。未来は与えられるものではなく、自らの手で築いていくものなのです。
2学期には武蔵野祭があり、また中学体育祭があります。そうした行事に仲間と協力して取り組む中で、皆さんが自分の可能性を広げ、未来への一歩を踏み出してくれることを願っています。本校での学びが、皆さん自身の素晴らしい未来を描くための力となるよう、私たち教職員も全力で支えていきます。
今日から、新学期の始まりです。真っ白な未来に皆さんがどんな色を塗っていくのか、私はとても楽しみに見守りたいと思います!
8月に登った硫黄岳山頂からの風景です。
険しい峰の向こうに、未来という大空が広がっているような気がします。