「啐啄の機」 No.31(2024年1月9日)

2024.01.09

力を信じる
 
元日に発生した能登半島地震は最大震度7を観測し、甚大な被害をもたらしました。被災地では多くの方が避難し、現在も救助活動が続いています。被災された皆さまには心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を祈念いたします。
 
そんななか、1月2日には全国高等学校サッカー選手権大会において、石川県代表の星稜高校が試合を行いました。けれども地震発生の翌日ですから、予定していた地元からの応援団の来場は不可能です。そこで、そのことを知った他校の選手たちが即席の応援団を結成して、スタンドから星稜高校のイレブンに大きな声援を送りました。
 
このことは新聞やニュースでも報道されたので、ご存じの方も多いことと思います。そのときの応援の様子は現在でもWeb動画で見ることができますが、まさにチームや地域を超えた、同じスポーツを愛する仲間としての絆が感じられる心のこもった温かい声援です。星稜高校はこの試合で残念ながら敗退してしまいましたが、このときの声援はきっとこれからも心の支えになることでしょう。
 
昨年は、長く続いたコロナ禍での規制が大幅に緩和され、行動の大部分が各自の判断に委ねられました。そうはいうものの、リモートワークに慣れ、あまりにも長い期間をマスクによって表情を隠し続けてきた私たちは、お互いの距離感を測りかねるようなぎこちなさをどこかで感じていたかもしれません。
 
それでも私たちには、同じ時間や空間を共有し、お互いの絆を意識することで湧き上がる力がたしかにあります。これまでも人類はそのようにして数々の困難を乗り越えてきたのではないでしょうか。今回の震災においても、そんな私たちの力を信じています。
 
本校では本日から新学期が始まります。これから本校でも被災地への支援に向けて生徒会を中心に活動していく所存です。どうか本年もよろしくお願い申し上げます。