「啐啄の機」 No.28(2023年10月1日)

2023.10.01

TDU武蔵野祭を終えて
 
本校の最も大きな行事の一つであるTDU武蔵野祭(以下「武蔵野祭」)が、先月16・17日の2日間にわたり無事に開催されました。両日ともに保護者の方々や受験生の皆さま、そして近隣住民の方々に大勢お越しいただき、お陰様で生徒たちには大きな学びの場を提供することができました。ご来場の皆さまにはお忙しいなか本校に足をお運びいただき感謝申し上げます。

たくさんの方がご来場くださいました。

執行部の生徒諸君もお疲れさまでした。

また、今年の武蔵野祭には多くの卒業生たちが母校を訪ねてくれました。そしてそのうちの何人かは校長室にも顔を見せに来てくれました。不思議なものでそんな卒業生たちと話していると、彼ら彼女たちが在学していた頃の出来事が心の中に次々とよみがえってきます。そんな懐かしい気持ちに浸りながら、私は、「思い出」というのは生徒たちから我々教師への最も大きな贈りものなのだということに、あらためて気づかされました。

TDUでの学校生活は、中高一貫生なら6年間、高校入学生なら3年間。長い人生のなかでたったそれだけの期間でしかありません。その限られた時間のなかで、生徒たちは多くのことを学び、大きく成長し、そして立派に巣立っていきます。そんなたくさんの生徒たちがこの学校を卒業するときに残してくれるものが、数えきれないほどの思い出であり、伝統や校風というものなのでしょう。今年も武蔵野祭を終えて、また一つ歴史や思い出を積み上げることができました。

私たちの大切な役目の一つは、卒業生たちがそんなふうに残していってくれたものを大事に守ることでもあります。10年後も20年後も、今の在校生たちが大人になったとき、自分たちが残していったものをいつでも確かめるために戻ってくることのできる母校でありたいと、私は思っています。