「啐啄の機」 No.17(2022年10月1日)

2022.10.01

TDU武蔵野祭のご報告

9月17・18日の2日間にわたり、本校では今年度のTDU武蔵野祭(本校における文化祭の呼称です。以下「武蔵野祭」)が開催されました。ここ数年本校では新型コロナウィルス感染症の影響で、多くの学校行事が中止となったり規模を縮小したりということが続きましたが、今年の武蔵野祭は3年ぶりに保護者の皆さまや受験生の方々を迎えての開催となりました。

入場門に掲げられた横断幕

本校での武蔵野祭の実施にあたっては、生徒たちから有志を募り、「文化祭執行部」という組織を編成して、その準備・運営にあたります。今年の文化祭執行部は、武蔵野祭が3年ぶりに外部からの来場者を迎えての開催となるため、年明けの1月から準備を開始し、時間をかけて検討を重ねてきました。通常の準備に加えて、感染症対策のためのシミュレーションなども行いながら、コロナ禍での武蔵野祭を成功させるために試行錯誤を繰り返しました。

執行部の生徒たちは、なにか一つ新しいアイデアを思いつくたびに校長室を訪ねてきました。そして、私も実施計画についての説明を受け、生徒たちといっしょに協議を重ねました。生徒たちが計画を練り直して校長室にやってくるたびに、それらがだんだんとブラッシュアップされていくことを実感し、私自身も武蔵野祭の開催が待ち遠しい気持ちになりました。

そして、いよいよ武蔵野祭当日を迎えると、たいへん多くの皆さまにお越しいただき、校内はとても賑わいました。執行部の生徒たちは、受付が混雑しないように動線を確保し、来場者の誘導や検温などの案内に努めていました。

生徒の誘導で入場します。

入場時の検温にご協力いただきました。

また、それぞれの生徒たちも、来場していただいた皆さんを精一杯のおもてなしでお迎えしました。

科学部の実験①

科学部の実験②

鉄道研究部のジオラマ

鉄道研究部の運転シミュレーション

少林寺拳法部の演武

放送部の公開生放送

中学3年生の演劇

新型コロナウィルス感染症の収束が見えない中、武蔵野祭を成功させるために生徒たちが創意工夫に励んだことは、まさに学習指導要領の掲げる協働的な学びであり、彼らの成長につながったと感じています。現在、中高の授業では多くの探究活動を取り入れていますが、生徒たちにとっては日々の学校生活そのものが、協働学習であり探究そのものであると考えています。これからも私たちはそうした生徒たちの活動を支え、生徒たちが主体的に考え、学びに向かう姿勢を養ってまいります。