「啐啄の機」 No.1(2021年4月9日)

2021.04.09

4月から学校長となりました平川です。
これから不定期ではありますが、「啐啄の機(そったくのき)」と題して思ったことや感じたことをブログでお伝えしていくつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。

4月7日は本校の入学式でした。コロナ禍での入学式ということで、保護者の参列も1名のみ、式次第も簡略化しての挙行となりました。それでも、新入生の皆さんは、緊張の中にも新生活に期待を膨らませた表情で入学式にのぞみ、晴れてTDU生としての第一歩を踏み出しました。そんな新入生たちを迎え、教職員一同も、あらたな一年の始まりに決意を新たにいたしました。

教職員の紹介

手作りの歓迎のことば

また、8日には在校生の始業式を行いました。昨年度の一年間、本校が無事にコロナ禍での学校生活を送ることができたのも、在校生の皆さんが窮屈な中でも感染対策にきちんと取り組んでくれたおかげです。本来なら体育館で行う新入生との対面式も、コロナ禍での状況に配慮し、生徒会本部役員の生徒たちが工夫をして、オンライン対面式として実施しました。

本日9日は、中1から高2までは学力テスト、高3はいよいよ授業の開始です。今年度は、昨年度は自粛した多くの学校行事を、可能な範囲で再開する方向で準備を進めています。生徒の皆さんには、勉強はもちろん学校行事や部活動などのそれぞれのステージで、持っている力を発揮してもらいたいと願っています。


「啐啄の機」とは、もとは禅の用語ですが、教育界でよく用いられる言葉です。
「啐(そつ)」は、雛が孵化しようとしているときに卵の内側からつつく音のこと、「啄(たく)」は、親鳥が卵の外からコツコツとつつく音のことをいいます。「啐啄同時」ともいい、この二つの機会が一致してこそ、雛鳥は無事に誕生できるという意味です。

このことから「啐啄の機」という言葉は、人を育てるためには機会をとらえることがとても重要であることのたとえとして用いられます。

私たち教職員一同は、本校での3年間ないし6年間の学びの中で、生徒たちの知的好奇心や学習意欲を喚起し、生徒たちの成長の機会をとらえてまいりたいと考えています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。