中1防災学習

2026.03.15

東日本大震災の発生から、今年で15年の歳月が流れました。
あの日の記憶を風化させることなく、「自分の問題」として捉え、未来へとつなげていくことは、これからの社会を担う中学生にとって欠かすことのできない学びです。
本校では、防災教育の一環として「東北スタディーツアー」を実施し、実際に被災地を訪れることで震災の現実や復興の歩みについて学んできました。今回は、そのスタディーツアーの発案者である島崎教諭の企画のもと、身近な地域に整備された防災設備に目を向けた校外学習を行いました。
 
訪れたのは、小金井市にある梶野公園。普段は地域の憩いの場として親しまれているこの公園が、災害時には「命を守る拠点」としての役割を果たすことを、生徒たちは現地で学びました。
 
当日は生徒たちがグループに分かれ、それぞれの場所を巡りながら体験的に学習を進めました。災害時に生活用水を確保するための災害用給水設備では、断水が起こった際にどのようにして水を得るのか、その仕組みについて説明を受け、給水体験をしました。日常では当たり前に使っている「水」が、災害時にはどれほど大切な資源になるのかを、実感をもって理解する様子が見られました。
 
また、災害時の衛生環境を支えるマンホールトイレの見学では、ライフラインが停止した状況下でも最低限の生活環境を維持するための工夫を学びました。さらに、地域の防災拠点として機能する備蓄倉庫の見学では、非常食や簡易トイレ、飲料水などの備蓄品を実際に目にしました。
 
加えて、防災ベンチが災害時にかまどとして活用される仕組みについての説明を受け、実際にその設備を用いて調理が行われている様子を見学しました。普段は何気なく公園に設置されている設備が、非常時には人々の生活を支える重要な役割を担うことを知り、生徒たちは真剣な表情で見入っていました。
 
非常時に役立つ非常用グッズの紹介や、防災に関する知識を深めるクイズ活動、非常時に必要な助け合いの心構えの説明などを通して、楽しみながらも主体的に学ぶ姿が印象的でした。「自分の命を守る」ことはもちろん、「周りの人と支え合う」ことの大切さにも、少しずつ思いを巡らせている様子でした。
 
災害は、いつ起こるか分かりません。
しかし、「知っていること」「見たこと」「学んだこと」は、いざというときに、自分自身の命、そして大切な誰かの命を守る確かな力になります。
今回の学びが、生徒一人ひとりの防災意識を高め、未来のいざという瞬間に、冷静に、そして力強く行動するための一歩となることを願っています。