2学期終業式

2025.12.24

2学期終業式では、校長より本校の校訓にまつわるお話がありました。
 
現在の校訓は「人間らしく生きる」ですが、かつて本校には「誠実・勤勉・創意」という校訓がありました。
「誠実」「勤勉」には、大量生産・大量消費の時代に求められた、言われたことを確実に行う力、ミスなく遂行する力、真面目に積み重ねる姿勢といった価値観が込められていたのだと思います。
一方で「創意」は、それらと対照的に、新しいものを生み出すこと、新しいことに挑戦すること、好奇心や「やってみたい」という内側から湧き上がる衝動を大切にすることを示しています。
本校は、誠実さや勤勉さだけでなく、こうした創意の力も大切にしてきました。
そして、時代はAIのある日常へ。
AIは誠実で勤勉なパートナーとして、正確に作業を進め、私たちを支えてくれます。
しかし、AI自身がワクワクしながら挑戦したり、失敗から学びながら新しいものを生み出したりすることはありません。
だからこそ、生成AI時代において「創意」は、私たちが「人間らしく生きる」ための重要な価値として、いっそう意味を増していきます。
誠実に学び、勤勉に取り組み、そして創意をもって未来を切り拓く。
 
校訓の言葉を道しるべに、生徒一人ひとりが新しい時代に向き合っていくことを期待しています。