「校長ブログ」 No.179(2020年3月13日)

2020.03.13

自粛と休校の続く中でも…

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大規模なイベントの自粛や全国の小中高校の臨時休校が始まって約2週間。本校も3月2日から休校となっている中、先週7日には高校卒業式を出席者限定・時間短縮としながらも無事実施できました。例年と異なる形式ではありましたが、卒業生の門出を祝す私たち教職員の気持ちに変わりはありません。明日は中学卒業式です。新しいステージへと歩み出す卒業生一人一人を温かく送り出したいと思います。

感染拡大防止にともなう影響は社会の様々な場面に現れています。

繁華街から人出が消え、演劇や音楽イベントはほとんどが休演です。アミューズメント施設の休園も続きます。利用者のいないスポーツジムは開店休業状態。無観客での大相撲中継ではふだん聞こえない力士たちの激しい息遣いがテレビから流れてきました。プロ野球も開幕延期が決まり、選抜高校野球も中止となりました。

企業では感染拡大を防ぐ一環として、時差通勤や時短勤務、在宅勤務の導入などが進んでいるようです。それは通勤電車の混雑具合からも実感されます。何より、私には街の中から子どもたちの姿や声が消えてしまったように感じられた10日間でした。

人や物の動きが滞れば経済も停滞します。この数日は激しく乱高下する株価の動きに注目が集まっています。そんな中、とうとうWHOは新型コロナウイルスについてパンデミックを宣言しました。いつになったら日常が戻るのか出口の見えない状況下で、人々に疲労の色と不安が広がりつつあると感じます。

しかし、そんな閉塞感の漂う街も、季節は確実に春へと変化していることに気づかされます。日が長くなると同時に日差しの暖かさを実感できるようになり、冬の間すっかり葉を落としていた街路樹にも新芽が芽吹きだしています。校門の桜の花芽もだいぶ膨らんできました。きっと来週には開花の便りが聞かれることでしょう。

人類と新型コロナウイルスとの戦いは今後もしばらくは続くでしょう。できるだけ流行を押さえるために、私たち一人一人が今回の感染症の特徴を正しく理解して対処していくしかありません。世間に流布する怪しげな情報に惑わされない視野の広さと判断力と、そして、こんな時だからこそ、春の訪れに心躍らせる余裕を持ちたいと思います。