「校長ブログ」 No.168(2019年9月13日)

2019.09.13

Que Sera Sera

スマホのテレビCMから懐かしいスタンダードナンバーが流れてきました。「Que Sera Sera」(ケ・セラ・セラ)です。1956年に公開されたサスペンス映画の巨匠A.ヒッチコック監督の『知りすぎた男(原題:The Man Who Knew Too Much)』の主題歌です。歌っているのは主演女優でもあるドリス・デイ(Doris Day)で、この主題歌は世界的に大ヒットし、その後も多くの歌手たちにカバーされている名曲中の名曲。その軽快なメロディは一度聴いたら忘れられない親しみやすさを持っています。それは、過去に何度もCMに使われていることからも明らかでしょう。

Que Sera Sera  (作詞:Ray Evans 作曲:Jay Livingston)

When I was just a little girl
I asked my mother
What will I be
Will I be pretty
Will I be rich
Here's what she said to me
Que sera, sera
Whatever will be, will be
The future's not ours to see
Que sera, sera
What will be, will be (以下略)

私の拙い意訳で恐縮ですが…、

わたしがまだ小さい時
お母さんに聞いたことがある
わたしって大人になったら何になるのかしら
きれいになれるかしら
お金持ちになれるかしら
そうしたらお母さんはこう言ったの
それは、ケ・セラ・セラよ
なるようにしかならないわ
未来を見通すことはできないし
ケ・セラ・セラ
きっと、なるようになるわ

曲名の「Que Sera Sera」は、スペイン語ふうですが文法的にはこんな言い回しはないそうです。アメリカ人による一種の「インチキスペイン語遊び」みたいなものでしょう。

何事も自分の思い通りにならないのが世の常。所詮なるようにしかならないのだから、時には・・・肩の力を抜いて流れに身をまかせてみてもいいのでは…、そんな感じでしょうか。聴くうちに自然に笑顔になって、元気が出てくるような素敵な曲です。

映画の中で、ドリス・デイはこの曲を2つのシーンで歌っています。どちらも最愛の息子に向けて歌うのですが、歌は同じでも、そのシチュエーションは全く異なります。一方は旅先での楽しい場面ですが、もう一方は絶体絶命の窮地の場面です。母親の子を思う気持ちを、歌で巧みに映像化したヒッチコックの演出は見事です(この曲に限らず『知りすぎた男』では音楽の使い方が非常にうまい!)。

明日から武蔵野祭。準備している生徒の中には、思い通りに作業が進まずやきもきしている人もいるでしょう。でも、ケ・セラ・セラ、なるようにしかならない、と思って、慌てず諦めずに楽しみながら作業し続けたら、きっとうまくいくでしょう…。


※ドリス・デイさんは、今年5月13日に永眠されました。(享年97歳)