「校長ブログ」 No.151(2019年2月16日)

2019.02.16

Job Shadow

 世界的な経済教育団体であるジュニアアチーブメント(JA Japan)の高校生向けのキャリア教育プログラムにジョブシャドウ(Job Shadow)があります。生徒一人一人が企業の社員一人に数時間シャドウ(影)のようについてまわり、社員が仕事をする姿を通して仕事の厳しさや働くことの意味を肌身で体験するというプログラムです。よくある会社見学では用意された見学場所を順路に沿って進むだけですが、ジョブシャドウは「人がしている仕事を見るのではなく、仕事をしている人を見る」という活動です。アメリカでは毎年200万人もの高校生が参加しているそうです。本校では、5年ほど前からセコム株式会社のご協力を得て、高校1年生の希望者40名に参加してもらっています。
 
 2月14日の放課後には、参加生徒への事前学習として、JAのマネジメント・シミュレーション・プログラムであるMESE(Management & Economic Simulation Exercise)の体験会が実施されました。MESEはコンピュータを活用して意思決定力を養成するシミュレーションゲームです。4~5人のチームに分かれ各チームを一つの企業として設定します。各チームは仮想上の商品の価格・生産量・広告宣伝費・研究開発費・設備投資額などをいくらにするか、議論をしながら意思決定していきます。その内容をパソコンに入力すると、自動的に各チームの業績レポートが打ち出され、それを分析して次の意思決定に臨みます。数回の意思決定を繰り返し、最終的な業績1位を競い合うというものです。
 
 当日は、監査法人トーマツの社員3名の方が、講師として生徒たちの指導にあたって下さいました。

 最初は、商品の原価と生産量、価格のバランスや資金計画など、企業活動の基本が全くわからない中でのスタートでしたが、講師の方に質問したりアドバイスを受けたりしながらピリオドを重ねるに従い、業績レポートに並ぶ数字の持つ意味や、他のチームの意思決定も見えてくるようになり、どうすれば自社の利益を最大化できるか、チーム内で議論を重ね、試行錯誤を繰り返していきました。最初はゲーム感覚ではあっても次第に真剣さが増し、最後には多くの生徒が「意思決定には“結果”と“責任”が伴う」ことを実感できたようです。

 さて、ジョブシャドウ本番は明後日(2月18日)です。このプログラムを通じて参加生徒が多くの学びを得るとともに、今後の学校生活や自分自身のキャリア形成に役立てて欲しいと願っています。
最後に、ご協力いただいているセコム株式会社様、監査法人トーマツ様、そして貴重な機会をご紹介下さいましたジュニアアチーブメント日本様に感謝申し上げます。

※ジュニアアチーブメントの活動やそのプログラムの内容については、JA Japanのウェブサイトwww.ja-japan.orgをご覧下さい。