「校長ブログ」 No.141(2018年10月11日)

2018.10.11

季節外れのソメイヨシノが一輪…

9月30日から10月1日未明にかけて東京に最接近した台風24号。深夜の囂々たる暴風と横なぐりの雨は、身の危険を感じさせるに十分な凄まじいものでしたね。

翌朝、学校に来てみると、昨晩の暴風で道路沿いの桜の老木1本が根元からぽっきり折れ、学校のフェンスに寄りかかっていました。道路側に倒れていたら本当に危険でした。

台風一過の先週金曜日(10月5日)の朝、いつものように校門に立って生徒たちに挨拶をしていて、ふと校門脇の桜(ソメイヨシノ)を見上げたら、何と花が一輪、二輪咲いているではありませんか。いわゆる「狂い咲き」という現象でしょうか。びっくりしました。

(撮影日:10月7日)

どうしてこんなことが起きるのか、生物の先生に伺いました。

ソメイヨシノの開花は、気温のサイクルによって調整されています。ちょっと暖かくなって、その後数日グッと冷える日があってまた暖かくなる…、いわゆる三寒四温のサイクルがソメイヨシノの開花にはぴったりだそうです。このように気温のサイクルに敏感なソメイヨシノは、同じ場所で一気に開花が促され一斉に咲き揃うのだとか。

花芽は花が散ってから夏にかけて育つので、今の季節には花芽がすでについている状態ですが、そのまま花が咲かないように、育った花芽を休眠させる物質を葉でつくるのだそうです。だから花芽のまま冬の寒さを乗り切ることができるのです。

しかし、今回のように、台風で葉が散ってしまったり、虫に葉が食い荒らされてしまったりすると、休眠に必要なホルモンが不足し、その時に気温のサイクルがソメイヨシノの開花にあてはまった場合、休眠が解除されて咲いてしまう枝が出来てしまうことが稀にあります。これが「狂い咲き」(または「返り咲き」)」です。

自然の摂理は精妙なメカニズムによってコントロールされているわけですが、今回の台風はそれを狂わせるだけの猛烈なパワーであったわけです。