「校長ブログ」 No.135(2018年8月7日)

2018.08.07

新聞社教員向け見学会に参加しました

8月6日、朝日新聞本社の教員向け見学会に、小中高の教員30数名の方々といっしょに参加してきました。新聞社見学は小学生の時以来でしょうか。最初に見学係の方の説明を聞き、新聞社の紹介DVDを見たあと、実際に紙面作りをしている編集局や、当日の夕刊を印刷中の印刷工場、配送室を見学しました。

本社5階の編集局は、ワンフロアがほぼ仕切られていない広々としたオープンスペースで、そこに国際、政治、経済、社会、文化、スポーツといった担当に分かれてデスクが並んでいます。午後の時間帯は取材に出払っているのか意外に人は少なく、また静かで落ち着いた雰囲気でした。新聞社の編集局といえば、ひっきりなしに鳴る電話や、口角泡を飛ばす勢いで記者達が打ち合わせたり議論したり、たばこの煙が充満した、さながら戦場のようなイメージ(映画『クライマーズハイ』の印象が強く)を持っていたので、少々肩透かしの感は否めません(締切間際の時間帯なら違っていたのかもしれませんが)。

もう一つ、新聞記者のデスク周りは資料や本などが乱雑に積まれているものと思っていたのですが、机上にはパソコンがあるだけでほとんど紙資料が見当たらなかったのも意外でした。新聞社でもペーパーレスが進んでいるんだなと思った次第。本校に限らず世の学校はその対極にあると言えましょうか…。

見学後は、記者の方によるNIE(新聞を教材に活用した教育)に関するミニ講義がありました。明日からでもすぐに始められる、新聞を使った手軽な授業作りのヒントを、実習を交えて教えていただきました。

当日の朝刊から自分が気になった記事の見出し1本を選んで、簡単に「記事の内容」「選んだ理由」「感想・意見」を発表し合うグループワークをしましたが、メンバーそれぞれの関心の違いが端的に表れて非常に新鮮でした。韓国のリゾート済州島にイエメン難民が殺到しているという記事、自分では絶対に目にとまらなかったもので、そんなことが隣国で起こっているのかと大変驚きました。

講師の方からは、最近は自宅で新聞を取らずに情報検索はもっぱらネット、スマホでという世帯が増えているが、ネットは「自己満足ファースト」(自分の好きなこと、興味関心のある情報ばかりが集まる)で、新聞は「好奇心ファースト」(興味関心がなかった情報が目にとまり、そこから自分の世界観や見識が拡がる)のメディアだというお話がありました。イエメン難民の記事はまさにその例証だと思いました。

充実した3時間の見学会でした。