「校長ブログ」 No.84(2017年3月28日)

2017.03.28

受験が終わって…

月曜の朝刊紙面、俳句の投稿欄を見ていたら、こんな句が目に入りました(「朝日新聞」3月27日朝刊 朝日俳壇)。

如月や僕の運命決まるとき
 (東京都)田中 力翔さん

評者(長谷川櫂さん)によると、作者は15歳とのこと。つまり、高校受験生が入試という大きな関門を前に、緊張する心情を詠んだ一句でしょう。運命の女神は果たして作者に微笑んでくれたのか…、ぜひそうであって欲しいと思います。

受験シーズンの朝、緊張した面持ちの受験生を駅のホームや電車の中で見かけると、思わず「頑張って!」と声をかけたくなります。本校の入試では生徒補助員が受験生の誘導案内などを手伝ってくれますが、彼らも自分が受験生だった時を思い出すのか、受験生にはとても親切丁寧に接してくれています。きっと心の中で受験生に声援を送っているはずです。受験生は入試という運命に、たった一人で立ち向かっているという思いが強いかもしれません。しかし、実際は家族や先生、友達をはじめ多くの人々の直接的、間接的な支えがあるのです。もちろん、運命の扉を開けるのは受験生本人の力ですが、その出力量は応援団の声援量にも左右される気がします。

そう言えば、同じ評者は田中さんの句と並んで、こんな一句も採り上げています。

大試験母にも長き一と日かな
 (神戸市)涌羅 由美さん

「たいへんなのは受験生だけではないと記憶せよ」とは評者の言葉です。(なお、この句は3人の選者に採用されています)

入試が終わり卒業式もすんで進学先の入学式を前に、のんびりした時間を過ごしている新入生のみなさん。みなさんの運命の扉を一緒に押し開いてくれた、多くの人たちへの感謝の気持ちも忘れずに、新学期を迎えてください。

開花宣言が出たとはいうものの、このところの寒の戻りで小金井キャンパスの桜はまだまだ小さなつぼみです。昨年同様、桜に因んだ百人一首をそえて、今年度最後のブログの筆を置きます。

高砂の 尾の上の桜 咲きにけり
外山の霞 立たずもあらなむ
 (権中納言匡房)


4月からもどうぞよろしく。


校庭のソメイヨシノ

校庭のソメイヨシノ