「校長ブログ」 No.58 2016年7月13日

2016.07.13

1年間のカナダ留学を振り返る

高校3年生のT.M.君が1年間の海外留学を終えて帰国しました。留学中の生活についてインタビューさせてもらいました。

☆どちらに留学したのですか?
「カナダのバンクーバーにあるNew Westminster Secondary Schoolという8年制の学校に留学しました。在校生の3割くらいが留学生(アジア系が多い)の国際色豊かな学校です。」

☆どうして留学しようと考えたのですか?
「もともと海外の大学へ進学したいと考えていたので、どうせなら高校時代に留学して、自分の英語力がどのくらい通用するか力試ししてみたかったことが一番の理由です。」

☆では、その英語力について実際に留学してみてどうだったのでしょうか?
「それが思っていた以上に聴けないし話せなかったのです。英語で話しかけられても、まず頭の中で日本語に訳して、その上で今度は日本語を英語に訳して答えていたのでは会話にならないのです。3ヶ月も英語漬けになっていれば英語脳になると言われてきたのですが、とても無理でした。これではまずいと思って、現地で外国人・留学生向けの英会話学校にも通いました。とくに発音がダメだったので、日本から英語発音に関する教則本を送ってもらって独習もしました。それでやっと帰国する3ヶ月くらい前くらいから、友だち同士の普通の会話には不自由なくしゃべれるようになりました。」

☆自信のあった英語で苦労したのですね。
「同じことを伝えるにしても、時と場所と相手に応じて表現を使い分けないといけません。そうした言葉のニュアンスの違いを身につけるためには、もう少し時間がかかるなと思いました。」

☆他に苦労したり戸惑ったりしたようなことは?
「生活習慣の違いには戸惑いました。カナダ人の4人家族のご家庭にホームステイさせていただいたのですが、日本とは違う食事マナーなど厳しくしつけられました。行儀作法は国や地域でずいぶん違うものだなと実感させられました。」

☆留学先の学校生活について教えてください。
「留学生のためのクラスに所属しました。最初に英語のクラス分けテストがあって、英語力に応じた授業を受けたのですが、数学や体育は現地の生徒と同じ授業を受けるので、先生の言っていること(英語になまりがあるのです)がさっぱりわかりませんでした。数学は日本に比べるとだいぶ簡単な内容(最初は体積の出し方!)でしたが、急に高度な内容を扱うようになり、最終的には日本の数学Ⅰレベルに追いついていました。日本との違いで言えば、計算は筆算ではなく電卓でするのが当たり前です。」
「授業のやり方にも大きな違いがありました。日本だったら50分間の授業のほとんどは先生の説明を聞くのが普通ですが、カナダでは先生による説明は最初の10~20分程度で、あとは生徒たちによるディスカッションやグループワークやプレゼンなど活動する場面が非常に多いのが特徴です。発表するために必要な知識は自分で教科書や本を読んで調べてくるというスタンスでした。当然、自習する時間は多くなりますね。」
「後期に入ってだいぶ授業に慣れてきたころ、日本語のクラスで授業サポーターとして先生のお手伝いをするようになりました。毎週1時間、漢字の授業を担当させてもらいました。自分なりに工夫してプリントをつくったり小テストを実施したり、とても良い経験をさせてもらえました。」

☆最後に、留学して何が一番よかったですか?
「カナダ人ばかりでなく、いろいろな国からやって来た留学生たちと友達になれたことが一番の財産です。それから、もちろん自分の英語力に自信がついたことも。他の国の文化に触れて理解が深まったこともあります。その結果、日本のことについてもよく考えるようになったと思います。日本人の行儀のよさや日本食は世界に誇る文化だと思います。」

留学を通じて英語力だけではなく文化の多様性にも理解を深めたT.M.君。これからも自分の夢の実現に向けてがんばって下さい!