「校長ブログ」 No.49(2016年5月2日)

2016.05.02

春への憧れ

5月になりました。若葉の美しい季節。寒さ厳しい冬が終わって、すべての生命が躍動し始める感じが素敵ですね。

昨年はこの時期にシューマン作曲『詩人の恋』の第1曲「美しい月 五月に」を紹介したので、今回もこの季節にふさわしいドイツ歌曲をご紹介しましょう。モーツァルト作曲『春への憧れ』K.596 です。


Sehnsucht nach dem Frülinge (Christian Adolf Overbeck)

Komm, lieber Mai, und mache
Die Bäume wieder grün,
Und laß mir an dem Bache
Die kleinen Veilchen blüh’n!
Wie möcht’ ich doch so gerne
Ein Veilchen wieder seh’n!
Ach, lieber Mai, wie gerne
Einmal spazieren geh’n!

(二連・三連は省略)

Ach, wenn’s doch erst gelinder
Und grüner draußen wär’!
Komm, lieber Mai, wir Kinder,
Wir bitten dich gar sehr!
O komm und bring’ vor allen
Uns viele Veilchen mit!
Bring’ auch viel Nachtigallen
Und schöne Kuckucks mit!


春への憧れ (詩:クリスチャン・A・オーヴァーベック)

おいで、いとしい五月よ、そして
樹々をふたたび緑にしておくれ
そしてぼくのために、小川のほとりで
小ちゃなすみれを咲かせておくれ!
だってぼくはほんとうに
すみれをもう一度見たいんだ!
ああ、いとしい五月よ、ほんとうに
一度散歩してみたいんだ!

ああ、外がもっと暖かく
もっと緑になったらなあ!
おいで、いとしい五月よ、ぼくたち子供は、
ほんとにお願いしてるんだ!
ああ、やってきて、なによりもまず
ぼくたちにすみれをたくさんもって来ておくれ!
それにまたたくさんの夜鶯と
綺麗なカッコウらもいっしょにもって来ておくれ!
(訳詞:海老沢 敏)

モーツァルト最晩年に作られた、誰でも聴いたことのある歌曲です。そのメロディーは中田章作曲『早春賦』にとても似ていることでも有名ですね。すみれとともにやってくる春(日本なら桜ですね)を待ち焦がれる気持ちを表現した、とてもチャーミングな曲で広く親しまれています。

明日からの3連休、みなさん気持ちよくお過ごしください。
 

(通学路沿いのツツジが満開!)

(通学路沿いのツツジが満開!)

  『春への憧れ』を聴くなら…、
バーバラ・ボニー(ソプラノ)の『モーツァルト歌曲集』(1990年 TELDEC録音)をおすすめします