「校長ブログ」 No.33(2015年12月17日)

2015.12.17

STAR WARSの思い出

1978年、『STAR WARS』(以下SWと略す)の第1作が公開されたのは僕が大学2年の夏でした。前年にアメリカで空前の大ヒットとなり、日本でも公開前から大変な話題になっていましたが、僕はSFには興味がなかったので映画館に並んでまで見る気はありませんでした。

ところが高校時代の恩師で映画通の先生が「SWは必ずや映画史に残る傑作となる」と断言されたので、そこまで言うなら観ておくかと、友達と連れだって今はない有楽町の日劇まで出かけました。

館内が暗くなり20世紀FOXのオープニングクレジットとファンファーレが終わると、ジョン・ウィリアムズ作曲のテーマ音楽とともに「遠い昔、遙か彼方の銀河系で…」と始まる物語の背景説明の文字が画面下から迫り上がり画面奥に消えていき、そのまま巨大な宇宙戦艦がスクリーンいっぱいに映し出されて、いきなり派手な戦闘シーンが始まって…、気がついたら延々と続くエンディングクレジットまで僕たちは完全にスクリーンに釘付けになり、終わってもしばらくは放心状態でした。

後日、恩師に「やっぱりすごい映画でした!」と報告しに行ったら、にやっと笑って「SWは宇宙を舞台にした西部劇だよね…」と言われました。さすが見巧者の先生は、SWはSF映画という枠に限定されない様々なジャンルの要素を融合させた、まったく新しいカテゴリの映画だと見抜いておられたのでしょう。

ラストシーンで敵役のダース・ベイダーが死んだのか生きているのか、はっきりわからない形で終わったので、もしかしたら続編を作る伏線かとは思っていました。第2作『帝国の逆襲』が1980年に公開されると、今度はすぐに映画館に足を運び「大ヒット作を超える続編なし」という映画界の常識を打ち破る見事な完成度に大満足しました。(個人的には「この後どうなるんだ、早く続きを見せろ!」と思わせるラストシーンがSW6作中最高の名場面だと思っています…)

ルーク・スカイウォーカーの成長と冒険を描いた第1作~第3作が物語全体の真ん中のエピソード(エピソードⅣ~Ⅵ)にあたり、その後時間が逆戻りする形で若きアナキン・スカイウォーカーが暗黒面に落ちてダース・ベイダーとなる物語(エピソードⅠ~Ⅲ)が作られ、新作の公開のたびに世界中でブームを巻き起こし続けた映画界最大のヒットシリーズです。

2005年の『シスの復讐』のラストシーン。オビ・ワンから託された赤ん坊のルークを抱く叔父夫妻が見る惑星タトゥイーンに沈む二つの太陽は、第1作でルークが見る夕陽と同じであると多くのSWファンは気づき、30年の歳月をへて壮大な物語世界が一つにつながったことに深く感動したものでした。(ここも屈指の名場面ですね)

さて、12月18日、いよいよ新作『エピソードⅦ フォースの覚醒』が公開されます。エピソードⅥの30年後の世界、ルークやレイアの子供世代の物語になるようです。どんな物語が始まるのか、どんな新たなヒーロー、ヒロインが登場するのか、楽しみですね。