「校長ブログ」 No.27(2015年10月21日)

2015.10.21

中学修学旅行に行ってきました

10月13日~16日、奈良・京都へ行ってまいりました。中学の修学旅行は自分の担任クラスを連れて行って以来15年ぶりで、とても懐かしい思いがしました。
中学の修学旅行は班別行動の機会がたいへん多く、初日は明日香、2日目は奈良公園周辺、3日目は奈良から移動しながら京都市内へ、そして最終日の嵯峨野・嵐山散策にいたるまで、4~5名の小グループに分かれて行動します。

そのような中で、2日目の薬師寺、最終日の天龍寺では、それぞれお寺のお坊さんの法話を学年みんなで聞く機会がありました。
薬師寺のお坊さんによる修学旅行生向けの説明がおもしろいことは昔から有名で、僕も中学時代に境内でお坊さんのお話を笑いながら聞いた記憶が残っています。今回、本校生にお話ししてくださった若いお坊さんも、最初の自己紹介から生徒の心をぐっとつかんで離しません。「グーグルで“坊さん”と打って画像検索すると最初に自分が出てくる」と話されていたので早速やってみたら、本当に出てきました!(お名前は村上定運さんです)この方、本当は吉本興業のお笑い芸人さんじゃないの? と思わせるほどトークが巧みで、一瞬たりとも生徒の集中を切らせることなく抱腹絶倒の30分間でした。ただ「面白おかしい」だけではなく、その中で仏教の根幹となる教えをわかりやすく話されていたのはさすがと思いました。

4日間の修学旅行の最後を飾るイベントは天龍寺での精進料理体験です。動物性食品を一切使用しない一汁一飯五菜を正座しながらいただく本格的な精進料理です。でも、いきなり「頂きます!」とはなりません。その前に天竜寺のお坊さんのありがたいお話を聞かなければならないのです。そもそも食事の前後にどうして我々日本人は「頂きます」・「ご馳走さま」と唱えるのか、その意味するところをお膳の箸袋の裏側に印刷されている「食事五観之文」という5つの短い言葉を通じて説明してくださいます。あたりまえの行儀作法にも仏教の教えに根ざした深い意味があることに今さらながら気づかされます。

お二人のお説教には共通点があります。人間は一人では生きていけない。幾多の人々とのつながりと自然の恵みがあってこそ自分は生かされている。そのことに気づき感謝の気持ちを忘れないことが大切だ。また生老病死の苦しみからはだれも逃れられない。だからこそ一度きりの人生を存分に生きるために、今やるべきことは何かを真剣に考えなければならない。

みなさんにとって今やらなければならないこととは何でしょう?
我が国の歴史と文化の一端に触れた今回の旅行が、中学3年生諸君にとって良き思い出としていつまでも記憶されることを願っています。

薬師寺にて

薬師寺にて(お坊さんのお話に前傾姿勢になって聞き入っています)

天龍寺にて

天龍寺にて(精進料理を前に正座しながらお坊さんのお話に耳を傾けています)