「校長ブログ」 No.18(2015年8月12日)

2015.08.12

夏休みは先生も勉強します

夏休みも残り半分となり、生徒のみなさんにはそれぞれ有意義な毎日を過ごされているものと思います。自分の自由になる時間を使ってふだんできないことにチャレンジしようと先月のブログに書きました。僕自身も少々時間に余裕ができたので、読もうと思って買ったまま、ずっと机の上で積読(つんどく)状態だった本を片付けるべく読書に励んでいます(でも、読み終わった本よりも新たに購入した本のほうが多いので、本の山はなかなか低くなりません…)。

夏休み中には先生たちが新しい知識や教育技術を学ぶ機会として、さまざまな研修会やセミナーが開催されています。僕も先週は毎日そういう研修会に参加してきました。教科指導に関するものばかりでなく、最近よく耳にするアクティブラーニングといった新しい授業形態にかかわる勉強会(全国の学校から多くの先生方が参加されておりとても刺激を受けました)にも参加して知見を深めることができました。

毎年参加するようにしている研修会に東京大学社会科学研究所が主催する「社研サマーセミナー」という催しがあります。これは同研究所が東大のオープンキャンパスの日にあわせて、所員の研究成果を中高の教員を通じて社会に還元するという趣旨でおこなわれているセミナーです。

社会科学すなわち法律学、政治学、経済学、社会学といった分野に関する最新の研究成果をわかりやすく解説してくれます。社会や世界の最新動向を授業に取り入れたいと考えている参加者も熱心に講義に耳を傾け積極的に質問や意見を出し、それが発表する側にも良い刺激になっているようです。

今回、僕は人事経済学・労働経済学専攻の大湾秀雄教授「グローバル化・少子化時代の労働市場と企業の人材管理・育成」と、国際関係論・現代日本外交専攻の保城広至准教授「東アジア地域経済統合 その歴史と現状」という二つの講義を聴講しました。

いずれも大変面白い内容でしたが、ここではお二人がそれぞれの講義の中で、「経済学は言うまでもなく社会科学系の勉強には数学の知識や情報処理技術が不可欠になっている」という趣旨のお話をされていたことがとくに印象に残りました。「数学は苦手だから文系へ」と思っている生徒のみなさんには、ぜひ知っておいてほしいと思いました。