「校長ブログ」 No.14(2015年7月9日)

2015.07.09

卒業研究のフィールドワークで長崎へ(中3 佐藤礼菜さん)

前回のブログでもふれましたが、中学3年生には卒業研究の一環として、夏休み中に何らかのフィールドワーク(実地調査)が義務づけられています。研究テーマに関する実験や観察、採集、工作などを計画している人もいるでしょう。施設見学や野外調査フィールドワークを考えている人もいるかもしれません。ぜひ本物を見て聞いて触れて、そして考え感じてほしいと思います。

ところでフィールドワーク先として、遠く九州の長崎に出かける生徒がいます。

佐藤礼菜さんは武蔵野市が実施する「青少年平和交流派遣団」の一員として、8月に長崎を訪問するそうです。この事業は戦後70年にあたり、若い世代に戦争の悲惨さと平和の尊さを学び考えてもらうことを目的として行うもので、書類審査と面接で選考された市内に住む中1~高3の8人が8月8日~10日まで長崎市を訪れ、長崎に原子爆弾が投下された9日に開催される平和祈念式典に出席し、さらに全国から集まる若者と交流することになっているそうです。

彼女の卒業研究テーマは、福島での原発事故によって引き起こされた放射能汚染の実態を調べることだったのですが、たまたま今回の派遣団募集を知り、原爆による放射能汚染を学べるのではと考えて応募したのだそうです。

すでに数回の事前学習会が行われ、市内に住む被爆体験者の方から70年前の原爆投下の状況や体験をお聞きするとともに、武蔵野市内にもあった空襲被害(現在の武蔵野中央公園一帯はかつて飛行機のエンジンを造る軍需工場でした)についても学習したそうです。
本校の高校修学旅行でも長崎が訪問地となっており、被爆者の方の講演を聞いた上で平和公園と原爆資料館を見学しています。本校と長崎には深いご縁があるのですね。

佐藤さんにはぜひ現地を訪問することによってしか得られない「何か」を感じてきてほしいと思います。

本物を見ること触れることがフィールドワークの目的です。その点をふまえたフィールドワークを計画するよう心がけましょう。