「校長ブログ」 No.5(2015年5月1日)

2015.05.01

美しき月 五月に

今日から五月。若葉が目に鮮やかな、すがすがしい季節の到来です。
この時期になると思い出すのが、ドイツ・ロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマンの歌曲集『詩人の恋』(Dichterliebe)の第1曲「美しい五月に」という歌曲です。
『詩人の恋』は、同じくドイツ・ロマン派を代表する詩人ハインリヒ・ハイネの詩集『歌の本』の中からとられた16曲からなる連作歌曲集です。


Im wunderschönen Monat Mai,
Als alle Knospen sprangen,
Da ist in meinem Herzen
Die Liebe aufgegangen.
Im wunderschönen Monat Mai,
Als alle Vögel sangen,
Da hab ich ihr gestanden
Mein Sehnen und Verlangen.

原詩は当然ドイツ語です。 大意は、
美しい五月 すべての花が咲くように
私の心の中にも愛が芽生えた
美しい五月  すべての小鳥が歌うように
私はあの人に 私の心の内をうち明けた


といった感じなのですが、外国語の詩を日本語に訳して読んでも、あまり感じが出ませんね。原語で読んで、はじめてその詩のもつリズム感や韻の美しさを理解するというか、感じることができます。
大学に入って第二外国語としてドイツ語を選択しました。授業がはじまってドイツ語式のアルファベットの読み方(アー、ベー、ツェー…)を習い終えたばかりの五月に、 先生が息抜きと称して、この曲をテープ(CDではありませんよ!)で聴かせてくれたのです。 まだ文法的なことなど全くわからないのですが、ドイツ歌曲の豊かな精神性のようなものを、先生としては感じさせたかったのでしょう。

僕たち学生がそれを感じたかどうかはわかりませんが、愛しい人を恋い焦がれる胸の高鳴りが聞こえてきそうな、そんなロマンチックな曲であることは理解できました…。
あさってから連休です。部活の大会などが控えている人も多いかと思いますが、美しい新緑にも目を向ける心の余裕をもちましょう。
有意義なゴールデン・ウィークとなりますように。


新緑
明るい日差しを受けて「緑萌ゆ 茂る若葉」 きれいですね


生徒
鮮やかな青空と新緑のもと、体育の授業で汗を流す生徒たち