未来のエンジニアに贈る メカトロニクスガイド
見崎 正行・小峯 龍男 共著
A5
版 234ページ 定価( 本体 2400円+税 )ISBN4-501-41440-5
C3053初版発行年月日
: 1998年03月20日
本書は”技術”や”ものづくり”に興味をもった初学者を対象に、メカトロニクスの普遍的な技術分野を解説。電気・電子の基礎からメカトロニクスの応用技術まで、図面を多く用いて幅広く網羅してある。
著者らは“技術・ものづくり”への興味をもった初学者とともに,メカトロニクスとは何かを手探りで模索してきました。本書はそれらの講義や実験などの学習用にまとめた
150ページあまりのテキストの内容を精選し,図面を主体として新たに編纂したものです。メカトロニクスは
1970年代後半に社会情勢に呼応するかのように先端技術として華々しく登場しました。技術は時とともに姿を変え,吟味・練成されて本当に必要なものが次世代への基礎技術として定着するものだと思います。このように考えると,メカトロニクスを説明する「電子技術と機械技術の融合技術である」という定義もそろそろ衣更えをしなければならない時かも知れません。電子工学や機械工学を専門とする方々からすると,本書にはそれぞれの分野の基礎的な部分と周辺的な内容が混在しているような印象をお持ちになるかもしれません。それは著者らが電子工学や機械工学の範疇にこだわらずに,メカトロニクスにはこれが必要だと考えるものを集めた結果です。
本書はメカトロニクスの普遍的な技術分野を紹介する目的で構成しました。原書のテキストではコンピュータのソフトウエアや制御にも触れましたが,変化の著しい分野なので本書では割愛いたしました。
本書の執筆は次のように分担いたしました。
見崎
正行:電子工学を基盤としてメカトロニクスに必要な電気と電子の基礎項目を精選しました。第1章〜第4章,および第9章。小峯
龍男:機械工学の視点からメカトロニクスに必要と考える技術を関連する周辺分野から採り入れました。第5章〜第8章。著者らは,一人でも多くの方々に“技術・ものづくり”への興味をもっていただきたいと願っています。そして,本書が工学や技術の入り口に立つ初学者への助けとなればと考えています。
本書の出版にあたり,東京電機大学出版局の方々には多くのご迷惑をおかけいたしました。岩下
行徳氏には出版のお勧めをいただき,教材用のテキストを立派な書籍とする機会をいただきました。植村 八潮氏には本書の原書となるテキスト製作のすべてをお世話になりました。石沢 岳彦氏には企画の当初から仕上げまでのすべてを長期間にわたってお世話になりました。お力添えをいただいた多くの皆様にお礼申し上げます。1998年3月
見崎 正行・小峯 龍男
[1] はじめての電気
1.1
電気とは1.2
負(陰)電気と正(陽)電気1.3
電気はどのようにして作られるか1.4
電流とは1.5
電圧とは1.6
起電力1.7
導体と不導体1.8
電気抵抗1.9
オームの法則1.10
抵抗の接続について1.11
ホイートストンブリッジ1.12
コンデンサについて1.13
コイルのはたらき1.14
電流の作用1.15
電流の磁気作用について1.16
電磁誘導作用1.17
電磁力の方向[2] まずは汎用部品から
2.1
抵抗器2.2
コンデンサ2.3
トランジスタ2.4
その他の素子[3] アナログの助っ人
3.1
オペアンプ3.2
A/D変換器・D/A変換器[4] ようこそディジタルの世界へ
4.1
ICの概略4.2
ディジタル回路と論理4.3
フリップフロップ4.4
カウンタ4.5
エンコーダとデコーダ4.6
マルチバイブレータ4.7
IC使用上の注意点[5] メカニズムはメカトロニクスの素
5.1
メカニズムと運動5.2
歯車伝動装置5.3
リンク機構5.4
カム機構[6] 状況を知ろう センサの話
6.1
センサの分類6.2
位置を知るセンサ6.3
温度を知るセンサ6.4
流量を知るセンサ[7] メカトロニクスの運動機器
7.1
ステップモータ7.2
空気圧制御機器[8] ものを動かすメカトロ制御系
8.1
制御系の分類8.2
メカトロ制御系8.3
位置の制御[9] 回路製作のヒント
9.1
信号処理回路9.2
モータ制御回路